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もっと踊りを楽しみたい!長唄「藤娘」その2
『男心の憎いのは
他の女子に神かけて
逢わず(粟津)と三井のかねごとも
堅い誓いの石山に
身は空蝉の唐崎や
待つ夜をよそに 比良の雪
解けて逢瀬の あた妬ましい
ようもの瀬田に わしゃ乗せられて
文の堅田の片便り
心矢橋のかこちごと』
このくだりはクドキと呼ばれるところです。女心を詩っているのですが、実はこの歌詞の中に、近江八景の地名が詠み込まれているのです。(下線部が“地名づくし”と呼ばれている)
歌川広重の浮世絵「近江八景」。こんな景色が観ている方の眼に浮かぶように、いつか踊れるようになりたいですね。
比良の暮雪 堅田の落雁 矢橋の帰帆
石山の秋月 粟津の晴嵐 三井の晩鐘
唐崎の夜雨 瀬田の夕照